日常に輝きをプラスして、ちょっと頑張る自分になれる。まつ毛とネイルのサロン【Beauty Salon Sky】

家事や育児で忙しくてメイクの時間を短縮したいけれど、目元はキレイでいたい。稲城駅徒歩1分のビルに子どもと一緒でもOKなサロンがあります。友iな人々9回目はBeauty Salon Skyさんの店主本村さんにお話を伺いました。

 

『好きを仕事にする』ことは楽じゃないけれど、続けている原動力。

−稲城で起業したきっかけは何ですか?

「中学高校くらいからずっと稲城で。稲城長沼にアパートを借りて2年くらいサロンをしていたのですが、お客様が増えてちょっと狭くなって。ここがたまたま開いていたので思い切って駅前にきちゃったんです。」

まつ毛業界もネイル業界も10年で95%廃業するといわれる中で、今年13周年を迎えた。開業してすぐにはお客様がつかなかったが、3年間は修行だと思って技術の向上に努める。次第に口コミでお客様が広がっていったという。

−厳しい業界ですが、サロンを続ける秘訣はありますか

「この仕事が、技術が好きだから。昔は死ぬほど勉強しました。匂いがでたりするので、家のキッチンの換気扇の下とかでやってました(笑)」

まつ毛から始めて、お客様の要望でネイルも提供できるようスクールに通って資格をとった。まつ毛は美容師免許が必要になったので一旦休止し美容師学校に通って資格を取ったのちに再開したという。

「自分でもこんなに続くと思ってなかったんですけど、お客様が本当にいい人たちばっかりなので、多分それだと思います。お客様がキレイになって『わー!』って喜んでくださると私も元気になって。それが原動力になっているかもしれません。お客様がいないと続かないので、続けさせてもらっています。」

落ち着いた色調でリラックスできる明るい店内

 

最優先はお子さんのこと。母親業との両立とは

−2人のお子さんのお母さんでもいらっしゃいますね。母親業との両立はどうされていますか?

「最優先は子どもです。常に全力でやるしかないんですけど、全部完璧なんてできないじゃないですか。子どもの前でも泣きますよ。ほんと今日はごめんっていう感じで。その代わりできるときは、とことんやります。」

本来稼ぎ時になる日曜日は、定休日にしてお子さんとの時間にしているという。結局家事をして終わってしまうものの、『家にいるよ』と示すことで安心感を伝えているそう。二人目のお子さんが1歳の時に起業した。考えすぎると何もできなくなるからインスピレーションを大事にしているという。

「子育てをしているなかで、おむつを変える手が綺麗だったら『自分を保てる』って思ったんです。何かをしているときに手って目に入るから。月に一回だけ、ネイルでもまつ毛でもいいんですけど自分に時間をかけて、ちょっと頑張ろうって気持ちになれたらいいかなって。」

−まつ毛パーマやエクステはどんなところが魅力ですか? 

「あんなにちっちゃい毛の部分、(顔の)一部分ですけどほんとに奥が深くて。そこを変えるとすごく顔の印象が変わるとことです。日本人ってまつ毛が下に向かって生えている人が多くて、影になって目が小さく見えてしまうんです。まつ毛を上に向かせて光が入ることで瞳が輝くので、ほんとに試してほしいです。」

パーマをかけることによってビューラーではできない綺麗な感じでできるという。約1ヶ月効果が持続するので、毎月通えるよう価格も抑えめにしているそう。

−パーマをかけるとき痛くないんですか?

「痛くないです。優しめの専用のパーマ剤なので。トリートメント効果の強いまつ毛用のパーマ液を使い、間にトリートメントを挟んでパーマをかけ、最後にトリートメントをして、というものすごい大変な手間をかけてます。『まつ毛に命かけて』みたいなぐらい、本当に一生勉強です、何事も。」

ビルの一角に明るい入り口がある

お客様の希望に沿うため、敢えてお店のスタイルは掲げない

−施術される中で、ポリシーはありますか?

「お客様との会話は秘密厳守。あと、『こういうネイルアートのサロンです』って掲げているお店も多いのですが、私はそこにこだわっていなくて。お客様がやりたいものを再現したいと思っています。まつ毛も『今日はこれにします』っていう要望をきいて対応します。」

ネイルアーティストとしてのスタイルはもちろんあるが、それにこだわらずお客様の希望に沿ったネイルを提供することがポリシー。まつ毛も同様で、お客様から『どう思いますか?』と聞かれたら答えることはするものの、要望に沿ったまつ毛になるようその場で判断しオーダーメイドで施術する。まつ毛のコンディションや季節により、同じお客様でも、ロットをどれにするか、まつ毛の上げ方はどうするかなど、常に1から考えるそう。開業してすぐの頃に勉強したベースがあるからこそできているという。

 

『自分』を取り戻すエッセンスの提供。これからは人と人とがつながる場に

−どのようなお店にしていきたいですか

「人それぞれお店に来る理由があって。年配の方は話しがてら綺麗になる場所としてだったり、赤ちゃんいる若いママはストレス発散の場だったり。日々の忙しさに『自分って何』って思うことってあるじゃないですか、それぞれの人生のステージにネイルとかまつ毛とかがいい感じに働ければいいかなって。自分を取り戻す要素になればと。」

あとは、常連のお客様に来店しつづけてもらえるお店づくりを大切にしているという。混みすぎてしまうと予約が取れなくなってしまうため、2023年8月現在、ネイルは新規のお客様をストップしているそう。

−お客様にひとことお願いします。

「まつ毛とかネイルで元気になってほしいです。」

お店のスペースを使ってヨガイベントも行っているそう。サロンを通して人と人とが繋がっていけたらという。